デザインフェスタとクリエイティブコモンズ
先日、デザインフェスタに参加してきました。会場に入って印象的だったのは、撮影の現場。
「撮影」といっても、撮る人は一般参加者だが、出展しているクリエイターは自分の作品を撮ってもらったり、声をかけてもらうことにとても喜ばれていたように見受けた。たくさんの感動に包まれながら、作品やパフォーマンスを通して会場にいる者同士がすぐに打ち解けてしまえるのは、デザインフェスタの魅力の一つに違いない。
彼らにとって注目を浴びること、多くの人から認められることは出展の目的でもあり動機でもあり、現在ネットで広まるクリエイティブコモンズという著作の考え方とルーツを同じくするように思う。
クリエイティブコモンズとは、がんじがらめに著作権を主張するのではなく、非商法利用など一部著作利用をフリーにして、著作表示などによる知名度アップを期待できるクリエイティブな活動や作品の活かし方に貢献するゆるやかな著作権の主張が特徴だ。
伊藤穣一氏のこのドキュメントを読んでいて、次の一文にハッとさせられた。
「データそのものの販売は難しくなると思う。ミュージシャンの MP3 は「アーティストのメタデータ」だと思っている。」
MP3 という楽曲のコピーそのものにはさほど価値がなくなり、限定 CD やサイン入りのグッズや、ライブなど、何らかしらアーティストとのつながりを感じるところにファンはその価値を感じ、お金を支払うようになるというのである。
価値が出てくるのは、「ライブ」など生の演奏などリアルなものだけだと。楽曲のコピーや所有そのものではなくて、つながりとか限られた想い出と共に商品やサービスのコスト価値が高まる時代。。
以前、インターネットが出現した頃、ナップスターなど無料の音楽配布サービスなどが話題になった。(今でも Youtube などでホッとな話題だが、・・・・)当時漠然と「コピー」に権利を主張することは意味がないのではないかと感じことがある。きっと誰でもが少なからず漠然と感じた思いなのではないだろうか。
クリエイティブコモンズという考え方もしくはその営みは、その漠然とした思いに具体的に解決を見いだそうとする一つの運動として進化を続けてきた。これからの新しい価値観を具体的に育てていく装置として、この時代に生まれた寵児なのだろう。
当たらず遠からず時代は確実に新しい価値の在り方を模索し、ビジネス構造を大きく変える潮流の中で私たちは生きる選択を問われているように思う。
PS.
そういえば、このサイトも早くクリエイティブコモンズを採用していきたいと思う。


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