6 月 16th, 土曜日, 1:02 am, 2007,

唐津焼。器に育てられた人の心。

人が器を通して、育まれていくモノから伝わる大切なもの。いまここに在ることの喜び。みたいなもの。生きることの喜び。みたいなもの。なんだっていいけれど、なんだか心地のよい感じ。・・・・


混ざり気のないものには、力がある。

シンプルなラインには、ひとを魅了する力がある。

美しさとは力だ。

美しさに秘められた素朴さに触れると、人は故郷が懐かしくなる。

ボクの幼少期には、唐津焼が日常の食卓に並んでいた。

母が、佐賀の唐津出身だからだ。生まれも育ちも横浜の私は、ちゃきちゃきのハマっ子ながら、素朴な唐津焼に触れながら育った。

父も母も、決して芸術・文化のうんちくを語る人間ではない。

けれど、いつも本物に触れさせてくれていた。

先ほど、NHKで唐津焼が特集されていた。

唐津焼の年数を重ねるごとに深みを増していく色合いの風格は、土に混ざる「長石」に起因しているという。

長石とは、ガラスの原料になる物質だ。

一見がさがさした感じの器の底。でもその造りは堅固で、しなやかだ。

手にとって、撫で回していれば、器が育つ。

TVでは、愛好家が酒をすくって、丹念に器を撫で回していた。

たまにはいいかも知れないけれど、器も飲ませ過ぎは良くないかも知れない。

たしかに化学変化も相まって、器の奥底から輝く色合いを引き出すスピードは早まるかも知れない。

でも大切なのは、手にとって、器を介して伝わる時空を超えたコミュニケーション。or 真心という名の波動。それが歳月を経て、深い色合いを現出していく。

人が器を通して、育まれていく伝わる大切なもの。いまここに在ることの喜び。みたいなもの。生きることの喜び。みたいなもの。なんだっていいけれど、なんだか心地のよい感じ。・・・・

【関連サイト】
File.51 唐津焼:美の壺(つぼ):NHK
http://www.nhk.or.jp/tsubo/archives.html
(一週間ほどしたら、バックナンバーに移ると思います。右側メニューからリンクを辿ってみてください。)

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