唐津焼。器に育てられた人の心。
人が器を通して、育まれていくモノから伝わる大切なもの。いまここに在ることの喜び。みたいなもの。生きることの喜び。みたいなもの。なんだっていいけれど、なんだか心地のよい感じ。・・・・
混ざり気のないものには、力がある。
シンプルなラインには、ひとを魅了する力がある。
美しさとは力だ。
美しさに秘められた素朴さに触れると、人は故郷が懐かしくなる。
ボクの幼少期には、唐津焼が日常の食卓に並んでいた。
母が、佐賀の唐津出身だからだ。生まれも育ちも横浜の私は、ちゃきちゃきのハマっ子ながら、素朴な唐津焼に触れながら育った。
父も母も、決して芸術・文化のうんちくを語る人間ではない。
けれど、いつも本物に触れさせてくれていた。
先ほど、NHKで唐津焼が特集されていた。
唐津焼の年数を重ねるごとに深みを増していく色合いの風格は、土に混ざる「長石」に起因しているという。
長石とは、ガラスの原料になる物質だ。
一見がさがさした感じの器の底。でもその造りは堅固で、しなやかだ。
手にとって、撫で回していれば、器が育つ。
TVでは、愛好家が酒をすくって、丹念に器を撫で回していた。
たまにはいいかも知れないけれど、器も飲ませ過ぎは良くないかも知れない。
たしかに化学変化も相まって、器の奥底から輝く色合いを引き出すスピードは早まるかも知れない。
でも大切なのは、手にとって、器を介して伝わる時空を超えたコミュニケーション。or 真心という名の波動。それが歳月を経て、深い色合いを現出していく。
人が器を通して、育まれていく伝わる大切なもの。いまここに在ることの喜び。みたいなもの。生きることの喜び。みたいなもの。なんだっていいけれど、なんだか心地のよい感じ。・・・・
【関連サイト】
File.51 唐津焼:美の壺(つぼ):NHK
http://www.nhk.or.jp/tsubo/archives.html
(一週間ほどしたら、バックナンバーに移ると思います。右側メニューからリンクを辿ってみてください。)



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